この記事を読むのに必要な時間は約 3 分 8 秒です。
定番商品から良質な盤質のLPレコードを紹介します。
汗が散る様子すら容易に目に浮かぶ。ミルシテンの感情が深いところから完全に音にのって現れてくるのが伝わる。
しばしばミルシテンはバイオリンの貴公子と称される。同門のハイフェッツと同じく、傑出した超絶技巧の持ち主ではあったが、それを前面に押し出す演奏には消極的だった。
ハイフェッツやエルマンと比してアクは少ない。それは、彼らと同様に語られる美音と歌心を尊重するベルギー楽派の優美な演奏スタイルの方が際立っているからだろう。時にはフランス流エスプリ色の強い堅固に構築された音楽の中からほとばしる情熱を垣間見せる。
この演奏は文句無く最高で、他の追随を許さず超然としています。この演奏を聞くとまず、これがスタジオ録音であるが、あたかもライヴのように生々しく、びりびり伝わってくるものがあります。
使用楽器は高名なストラディヴァリウスで、楽器の制作時期は黄金期ではあるが一級の名器に比べるとやや音量が少な目の楽器だという。ストラディヴァリウスと言っても同一作者が楽器を一本、一本、作り、調整していたわけでないことは近頃では判明していること。細身に聞こえても演奏者の腕の衰えと捉えるのはおかしい。
しかし本盤を聴けば、この楽器の潜在能力をミルシテインが十分に引き出していたに気づくと思います。
一挺のバイオリンがフルオーケストラに引けをとらない存在感を示し、完全に対峙している。ドヴォルザーク、グラズノフのヴァイオリン協奏曲にぴったりではないか、作曲家が個性を押し出した音楽の感動を与えてくれることを如実に証明してくれた演奏です。
品番 | 34-11478 |
---|---|
販売価格 | 4,000 |
商品名 | GB WRC ST511 ミルシテイン トヴォルザーク・ヴァイオリン協奏曲 |
レコード番号 | ST511 |
演奏者 | ナタン・ミルシテイン |
作曲家 | アントニン・ドヴォルザーク |
指揮者 | ウィリアム・スタインバーグ |
オーケストラ | ピッツバーグ交響楽団 |
録音種別 | STEREO |
ジャケット状態 | EX |
レコード状態 | M- |
製盤国 | GB(イギリス)盤 |
カルテ(協奏曲) | DARK GREEN WITH SILVER LETTERING |
録音種、重量 | STEREO (160g) |
版、スタンパー | – |
<>What's New>