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グールドのそれは、モダン・ピアノを最大限バッハらの時代に近づけた独自の演奏法だったのかもしれません。
昔は異端と揶揄されたグールドですが、今となってはグールドなしにはバッハは語れない。グールドのバッハのレコードは1957年から録音開始した一連の録音が特に秀逸で、それらは聴き返す度に抗し難い魅力に引き込まれてしまいます。
モダン・ピアノの演奏で、“バッハはピリオド楽器で”という時流でもグールドは別。彼のレコードではピアノの指使いの、一つ一つの音がハッキリと聴こえ、平等にバッハの書いた通りに、一つ一つの音符が頭の中をかけぬけていきます。
それを聞いていると気持ちのよい緊張が生まれ、冴え冴えした音は緊張感となって私達の心に確かに届くのです。
楽曲によっては素晴らしいバッハ演奏を聞かせたピアノ演奏は有りますが、膨大な録音を残して、その全てが均等に水準が高いのはグールドただ一人。
グールドが他界して35年、これまで幾多の高名なピアニストが登場しようともグールドを過去に押しやるようなピアニストは現れていないと思えるぐらい異色のキャラが光る演奏には、グールドは自分をバッハだと勘違いしていたのではと思いたくなります。モダン・ピアノという鍵盤楽器を最大限バッハやバードらの時代に近づけた独自の演奏法なのかもしれません。
ノルウェーの大作曲家グリーグの血統受け継ぎ、13歳でオルガニストとしてデビューした異色の経歴はその後のグールドの行く末を暗示しているかのようで、常にオルガンの大家バッハが根底にあったのではあるまいか。ピアノ独奏曲の作品数としてはブラームスは意外なほど少ない、それに対して豊富なバッハ録音が残されたことからも、それが勝手な推測ではないのは確かではないでしょうか。
品番 | 34-18346 |
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販売価格 | 6,000 |
商品名 | NL CBS M2 39682 グレン・グールド バッハ・BACH Vol.3(イギリス組曲全集) |
レコード番号 | M2 39682 |
演奏者 | グレン・グールド |
作曲家 | ヨハン・ゼバスティアン・バッハ |
指揮者 | – |
オーケストラ | – |
録音種別 | STEREO |
ジャケット状態 | M- |
レコード状態 | M- |
製盤国 | NL(オランダ)盤 |
カルテ(オペラ) | BLUE WITH SILVER LETTERING (1) recorddate:1973年3月11日、11月4-5日(第1番)、1974年12月14-15日、1975年5月23-24日(第4番、第5番)、1971年5月23日(第2番)、1974年6月21-22日(第3番)、1975年10月10-11日、1976年5月23-24日(第6番) (2) recordsession:トロント、イートン・オーディトリアム (3) p&e:アンドルー・カズディン&ケント・ウォーディン、フランク・ディーン・デノウィッツ (4) addition:優秀録音、名盤、コレクションアイテム |
録音種、重量 | STEREO 2枚組 (120g/120g) |
リリース、スタンパー | 1977 |
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